harustory’s diary

日々の思索、その物語

大学入試現代文の学力向上にむけて

前垢のDM引用です。


それだけなんですね。ひどいな

あ、それは事実です!受からないです。受かっていたら東進、河合、駿台代ゼミetc、合格者で溢れてしまっていることになります。


その時期によって何を勉強すべきかは個々人の学力状況により異なり一般化は難しい、というありきたりですが至当である事を前提に。


現代文の勉強としては、「これはつまりどういう事を言っているのであろう?」という"意識"を常にもちながら眼前の文章一つ一つを文字通り精確(正確ではないです。"正しく確かに"読むとはどういう事かというと、その内実は"精密で確実に"読む事だからです。)に読解していく事です。


それを訓練するためには、「これはどういう事を言っているのか説明せよ。」と記述させる東大、京大をはじめとした国公立大用を意識した問題集(『得点奪取現代文-記述・論述対策-』や『記述編現代文のトレーニング』など。)を私大志望者でもやってみる事です。

記述に主眼を置いた参考書なわけですから、上述した「これはつまりどういう事を言っているのであろう?」の説明、選択式では見過ごされてしまう抽象的、乃至は比喩的表現等が正に詳細な解説対象となるわけであり、その意味において非常に有効です。

同様の箇所が設問になっていても、選択式の問題集の場合正答選択肢とそうでないものの"差異"に解説の力点を置かざるを得ないため、肝心な傍線部の表現自体の、また、それを言い換えているはずの正答選択文の「これはつまりどういう事を言っているのであろう?」が詳細に簡明に解説されない場合が多いわけです。

かかる次第で、現代文"の勉強の"本質は記述、論述にあり、という事を踏まえ、記述、論述式の問題集に果敢にチャレンジするのがよいかと思います。

ただし、それら問題集の難易度は極めて高いです。記述系のそれは東大京大の問題を範とし、それは必然的にそこを視野に入れた作りになっているからです。(だから「極めて」と表現しました。)

故に、"決して時間をかけすぎない事"(一冊一ヶ月を上限と設定し、超過したら途中でもやめる。)です。難しいからこそ時間がかかるのですが、その難解さに"はまってしまったら"それは目的と手段の倒錯を生じせしめてしまいます。

以上が現代文のこの時期の勉強法の一つです。


古文は読解の核となる助動詞、助詞、敬語法がまだある程度自分のものになっていなければ、すぐに終えて、出来るだけ早く長文演習ができる段階に持っていってください。そうしないと、語学の学習というのは"飽きる"のです。飽きる事は苦痛であり、苦痛である事は避けるべき事であり、避けるべき事は忘れてしまいたい事という脳の自己防衛規制が働いてしまうまえに。


漢文は、学研のマンガのやつ「ヤマのヤマ」「即答法」とまずはさらっと読み通して、薄い演習本やセンターの問題などをやっていけば合格ラインの点数はとれるはずです。書き下し文を読んで意味が理解できなければ文語文の力が不足しているので『近代文語文演習』や早大文化構想の過去問なりをやるとかなりの力がつきます。

漢文は模試の平均などをみるとわかりますが、世間の「漢文は簡単」"幻想"と相違し、実に出来ていないのが実際です。漢文は文語文のある程度の力(これは古文の力をなわけですが。)を前提とした時、はじめて「習得しやすい科目」となるのです。漢字や言葉に対する語彙力、語感力も問われます。これらは一朝一夕にはみにつきません。(故に「合格ラインの点数は」と書いた次第です。)

それ故に、理想はスラスラ正確に読めることですが、現代文のときとは相違し、その理想に拘泥しないようにして下さい。(時間対効果を考えるのも受験勉強。)