harustory’s diary

日々の思索、その物語

回想1

17歳の回想。


  これだけは書いておかなければならないと、そう思った。
  いつだって、僕には死が纏わりついていた。苦しく、不吉な予感が僕を支配していた。それでも、僕は生きてこられた。理由は2つある。
・物質的に生きられる環境が与えられていたから。
・穴蔵に閉じこもっていられることが許されていたから。

  今、僕には2つともがなくなりつつある。生きるならば、どうしたって学校に行かなければならない。そして、今の学校は、どんなに苦しくともすぐにやめるわけにはいかない。
  しかし、ありえないほどの苦しみを抱えながら、どうして人は生きることができるのであろうか。いわんや、勉強なんかすることができるのであろうか。
  それでも、逃げられない。逃走する場所なんてない。僕は、もはや親鳥の庇護を離れ、独り生きていくことを余儀なくされた小鳥。

  予感が怖い。この感覚に戦慄する。獰猛な社会に喰われ、絶望の啼声をあげる僕の姿。
  僕には死が纏わりついている。容赦なく進んでいく時間をこれほどに恐怖する自分がいる。人は人生の袋小路に入りこんでしまったときに自死するのであろう。もしくは発狂。それはつまり、「逃げられない」ということ。
  ああ、神よ!僕はあなたを敬っていた。しかし、今問いたい。汝は何故僕にこれほどの苦難を与え続けるのか。それとも、僕はまだ苦しみ足りないというのか。神よ!これは僕の宿世だというのか。これは僕の罪なのか。
  言葉を、あなたの言葉をください!僕にはわかりません。どうしたらよいのかわかりません。
  僕はエゴイストです。ですが、僕は僕を許容できないんです…。認めてあげられないんです…。