harustory’s diary

日々の思索、その物語

言の葉

さっきから色んな思いが胸中を去来している。この、今の思い、真実の感情をどのように書けばよいだろうかと苦心していた。感銘を受けた本を引っ張り出してはぺらぺらと読んでみたり、昔、ノートに付けていた日記を読み返していたりした。「なにか適切な言葉はないだろうか」そんなことを考えていたのだ。

 結果、今、そんな苦心はまるで意味ないと感じた。自分にとって意味がないのだ。そして、この混沌とした心のうねりをそのままのせてみることこそ今の自分を映し出しているような気がした。だからそんな風にしてみようと思う。
 だが、これは何の益するとことがあろうか。これを読むものに如何なる意味を付与し得るであろうか。わからない…。でも、真実そのものを運んでみる行為は小さなことではないと思った。

 これは僕の言葉。言の葉。歌だよ。詩、唄、うた、ウタ、リート。うたは僕の叫び。僕をおもい、キミをおもい、世界をおもう僕の声。

 
 僕は7時間後、僕自身の問題に頭を悩ませていると思う。この身体はこれからも自分自身の目覚めを欲し、糧を欲し、快楽を欲し、平安を欲するだろう。そんな自己保存の欲求を僕は僕自身から剥奪させることが出来ない。「他者のために」とうたいながら、一方でやはり己のために生かんとする。

 それでも、世界に僕と同じ様に苦悩するものがいることをいつだって忘れたくないと願いたい。僕の傍にいて僕を生かしてくれていた人達を。

 僕は一個の小さな小さな存在。昨日だってまた些事で悩んだりした。それは僕のなかで些末ではないのだけれど、僕が小さく無力で自己本位な人間であることを自覚させる。
 そんな自分にあっても、僕はやっぱり世界とともに在りたい。世界から孤絶してしまう痛みを知っていると思うから。
 
 これが僕という小さな箱庭が今、自分に向けて放った言の葉。