harustory’s diary

日々の思索、その物語

2018-03-24から1日間の記事一覧

闘い

「詩人たちの生涯に目を通した。彼等はいずれも不幸だった。(中略)僕はこう云う彼等の不幸に残酷な悪意に充ち満ちた歓びを感じずにはいられなかった。」芥川龍之介『歯車』 何もかもが嫌で嫌でどうしようもなくて、人生を悲観し世の中を呪い、憔悴し尽くし…

近世国文学史之概略

京極夏彦『陰摩羅鬼の瑕』中、主要登場人物たる中禅寺秋彦林羅山を俎上に載せ、近世国学について言及する件があります。中古から近世の思想的変遷は幕府の思惑とも重なり興味深い分野の一つかと思います。 一、近世の和歌受容 近世の国学は所謂、因襲的な中…