harustory’s diary

日々の思索、その物語

2018-02-26から1日間の記事一覧

言葉の遊戯

またまた内容としては陰々滅々たるもので恐縮さを禁じ得なくなってきたのですが、数多の作家達が努力と天稟とでもって築き上げてきた作品群は、苦悩こそが幸福や自らにとっての真理に近接することを教えてくれました。 書き出すと、アンナに口述筆記させて…

人間と動物

うーん、フィクション形式ばかりだなあ、などと人間味ある文をいれておかないと僕の人物像が誤解されかねない汗。 小説には、確かに作者の問題意識が具現している。それ故にこそ、小説は作者自身のモチーフを越え普遍的になり得る。 作者は小説を書く際、"…

父が不在の家庭

「俺たちは親には頼れないんだからしっかりしてくれよ。」 ああ…。あの時分、お前はこんな風なことを言っていたね。僕らはさんざん我が家の親の愚かなさまをみてきたね… 毎日毎日喧嘩を繰り返し怒号が響きわたる光景を長兄は憤りと落胆の念でみつめていたで…

彼の意識

彼は原宿の竹下通りを歩いていた。春らしい爽やかな日差しに恵まれたこの日、竹下通りには本当にたくさんの人が通りの端から端まで,極めて狭いパーソナルの空間を必死になって確保しようとコンクリートの隙間を埋め尽くしている。足と足の間から灰色の道路…