「私は罪深い人間です。私はまだ死期の近いマルケルにはなれません。私はまだ自分が望む日々を過ごせないマルケルなのです。呪詛に満ち、その慟哭を罪深く思わざるを得ない分裂した強迫観念に懊悩する者なのです。小鳥や草木に愛と罪を感じるよりも、己に対…

私は"人間"イエス・キリストに共感するのであろう。苦難を一身に引き受けて献身と伝道に身を窶したイエス像には苦悩する人間イエスの偉大さ(それは苦悩する人間の偉大さ)が現出している。 神は厳格な父。神は裁く者。それは無慈悲で冷酷なる裁定者。アブラハ…

「創出せしものが誰かの魂に響くものであり得るには、それが心の奥底から表出されたものでなければならない。」そんな風に思うのはセンチメンタルに過ぎるであろうか。ああ、この感傷が夜のせいだとしても。夜闇が私をして為すわざだとしても。それならば私…